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季節を楽しむ。食卓を彩る。キッチンガーデン編

6月5日ごろは暦を表す二十四節気で芒種(ぼうしゅ)の季節と言われています。
二十四節記は古代中国で考案された暦を取り入れ、季節の指標にしたもので、一般的に知られているのは
春分や秋分、そして冬至、夏至などは聞いたことがあると思います。
その中にある芒種(ぼうしゅ)の季節とは、植物の種をまくのに最適な時期であるという暦が示すものです。
その「芒種」の季節で、我が家のキッチンガーデンでは新たにきゅうりとトマトの苗を植えてみました。
植えて数日の間に、苗のつるはのびのびと上へ、上へと伸びています。
それからまた数日たつと早速、小さな黄色の花をつけているのを見ると、とても嬉しい気持ちがわいてきて、次なる実がなるのを楽しみにしながら、毎日の水やりや苗の成長を見るのが日課になっています。
そんな植物の成長を見ながら、季節の暦の中で言われている「芒種」をさらに調べてみると、
5月の節にあたり新暦では6月8日ごろにあたるとの事です。
イネやムギなどの芒(のぎ)のある作物の種をまく時節というところから芒種といわれていると記述があります。
キッチンガーデンは、植えるだけでなく、季節を楽しむ「季節暦」も紐解きだしていくと、これも意外と面白い。
キッチンガーデンの苗植えから、さらなる「何?」や「なぜ?」の問いを拾っていくことは、
このあらたな時代の中で生きることを感じさせてくれるのではないかと。
さらに、普段の生活の中で新しい学びを得ることもできる。それはそれで得した気分です。
ほんの小さな出来事でも、成長を見ていくことは、今はなぜか幸せであり、楽しいと感じます。
大きな庭がなくても、陽があたるベランダや窓に、小さな鉢を準備して、小さな苗を植えてみる。自分なりのキッチンガーデンはシンプルに簡単で、とてもお勧めです。
花も、もちろん楽しいですが、収穫できる野菜を育てるのも楽しい日常となり、新たな発見を日々感じることと思います。
これがキッチンガーデンの良いところ。なぜなら、目に見えて成長がほんの少しづつわかり、それが習慣という明日を見ることができるから。
小さな苗に二葉の芽が次々とでて、伸び始めたら、黄色の花が咲き始める。
そして、その花は次々に実をつけるでしょう。
このプロセスを経て、わたし達はその実を「いただきます」と唱え、色とりどりの夏野菜と一緒に、食卓を愉しく味わう。
キッチンガーデンで野菜を始めてみようと思ったら、ミニトマトやキュウリなどがお勧めです。
最近の苗や肥料も素人でもわかりやすいパッケージが数多く売ってあります。行った場所の園芸店のスタッフの方に聞いてみたりすると、新しい情報やお手軽な苗も教えてくれると思います。
ぜひ可愛い鉢を買って、自分なりの身の丈にあった「キッチンガーデン」をお楽しみください。
きっと「小さな幸せ」を感じつつ、普段とは違う愉しさを味あうことができると思います。
さらに、収穫したトマトの実や買ってきた果物などをガラスの瓶に入れていると、夏のインテリアとしても素敵なキッチンを演出できます。
取っ手の紐がついた「ガラスの瓶」はとても人気の商品です。
自分の好きな場所に飾る、または仕まうというように、色々な使い方ができるインテリアのアイテムとしても、重宝します。
商品の詳細・ご注文はこちらのURLから。「 LAFSKETCH 」
素敵な食卓に夏の色彩と健康を添えて。
北欧の装飾にひそむ作品の物語と暮らしの工芸

インテリアのひとつに、飾るという言葉があります。
その飾るの中にある英語で言う「デコレート」(decorate)には装飾の意味であるデコレーション(decoration)も含んでいます。
装飾にもたくさんのインテリア・アイテムがあり、布地であるカーテンや壁に貼るクロスなどもその中に含まれます。
その中でも、特に日用品にある装飾をいくつかご紹介したいなとおもいたち、
今回手にした本をきっかけに、以前出会った食器を思い出しながら、
その作品とそれを作ったデザイナーをご紹介したいと思います。
暮らしの中で使う食器は普段、どんな器を使っていますか。
白い器も素敵ですが、
装飾が美しく彩られた器もひとつ加えただけで、
食卓に花が咲いたような特別な時間を与えてくれます。
今回手にした本が『フィンランドのアラビア手帖』。
そして、ご紹介する作品がエステリ・トラムのコーヒーカップの装飾です。
アラビアは、フィンランドの陶磁器ブランドです。
フィンランドを代表するアラビア窯は1873年、スウェーデンのロールストランド社の子会社として創業。ここから数多くの心に残る作品が生み出されていきます。このアラビアの作品に出会ったのが、2014年。
長崎にあるアンティーク・ショップの中でみつけました。実はその時までは、アラビア陶磁器はもちろんのこと、フィンランドのものである事もわからずに、この一点だけを長い時間見ていたことをとても覚えています。
その当時は、北欧という言葉が日本のインテリアの中でも浸透しつつ、北欧の暮らしなどが人気の時期でした。
そんなことは知らずに、たまたま寄ったお店の中にあるコーヒーカップを見た時に、そのカップにある装飾にとても魅了され、惹かれたのを今でもすごく覚えています。
この作品はエステリ・トムラが描いたものであるのは、数年経った後に知りました。
繊細な線で描かれた花など、ボタニカルシリーズは、どの作品も素敵な作品ばかりです。
1950年代はアラビアで手描きによる装飾をたくさんデザインし、1950年代後半にはデザインのアウトライン部分をプリントし、手描きで色を足す手法を取るようになったとあります。
アラビア陶磁器から、個性光る作品が多く生まれ、装飾デザインに徹してきたとあるエステリも数々の作品を残しています。
アラビアで150を超える作品を手がけたエステリは、それ以上にたくさんのデザインを考えていたとあり、膨大な量のスケッチには、あきらめずに常に新しいアイデアを求めて、努力を惜しまなかった姿勢が作品の中に物語っているということです。
エステリの作品づくりを知ると、さらにその作品の中にも、その力強さと可愛さ、親しみやすさなどが刻まれているように感じてしまうのは、わたしだけではないように思います。
彼女の作品が多くの人々に親しまれ、フィンランド内だけでなく、海外にも親しまれているのは、その物作りを静かに作品の中の装飾から語っているからではないかと思います。
フィンランドの陶磁器ブランドである「アラビア」の作り手の物語や作品はまだまだ沢山あります。
ぜひ、この機会に『フィンランドのアラビア手帖』を手にして、アラビアの作り手を知ってみることをおすすめします。
作品と共に作り手の作風や物語を知ることは、暮らしの中で使う私達に新たな楽しさを与えつつ、
工芸という日用品の愛着がふつふつと湧いてくるように思います。
さらに北欧だけでなく、日本の工芸もその土地ならではの作り手がものづくりを語っています。
いつかまた旅に出る時までに、その土地の工芸を探ってみるのもお勧めします。
さらなる旅への楽しみがきっと増えていくはず。
ランチョンマットで整理収納

Enjoy interior 夏色の編みカゴで楽しむ

旅で発見するインテリア Cafe編 in Melbourne

- 『ビクトリア州立図書館』にあるカフェ。
- 『Post office』 に隣接するカフェ。
- 植物の選び方 下に伸びていく植物を多く使っている事。
- 鉢のレイアウト 窓側は編みタイプの紐の鉢、コーヒーのカウンターはガラスの鉢を使い分けている点
- 照明の大きさ 植物のレイアウトに合わせて、小さい型の照明やガラスの照明を使っっている点
- 全体の空間カラー ナチュラルな色合いに、木目を使った家具やオーガニックな塗装を使い、シックなグレー色でまとめている点
- 『Queen Victoria Market 』 に隣接するカフェ。
- 『Brighton』にあるカフェ。
- 『Jazz cafe』
ここは滞在していたホテルの近くにあり、毎朝起きては、すぐ前にある公園を散歩する。その日常で、カフェラテを買っていたのがこのカフェ。毎日の日課でスタッフの方や常連客とも仲良くなって、一番お世話になったカフェです。
道路を挟んだ先に公園があるので、カウンターから見る景色も気持ち良く、カフェラテができるまで、ここに座って待つのがとても好きな時間でした。
ここで小さな発見をするのは「照明とカウンター」です。
カウンターで向き合うテーブルには、中心はボックス式になっていて、そこにナプキンや植物をさりげなく置いてあるのがわかると思います。カウンターとカウンターの隙間を収納ボックスにしているのは、家具のデザインやインテリアのアレンジにも応用できます。壁はジャズカフェという名前でわかるように、レコードのジャケットが飾られています。配置よく、ジャケットの色合いをあわせて均等に飾られているのは、片面の壁のみです。カフェの厨房になる場所の家具のデザインは、スリット型によるもの。家具の足部分を黒にすることで、スリットの木がとても鮮やかに、映えています。もちろん照明も黒色にしています。窓側のカウンターには透明のガラス球がインテリアの照明としてほのかに光って、座っている人に眩しさを感じず、静かな明かりになっています。
それぞれのカフェを訪れて
そこで発見したものは、そんなに広くない空間。その空間を色や形をバランス良く配置し、さらにデザイン性も調和している工夫は、自分の家にも参考にできる。そんなインテリアの数々のカフェを訪れました。旅の中で発見した工夫やアイデアは、次なる部屋づくりや模様替えの時に何かしらのヒントを与えてくれる。
観光も、もちろん楽しいですが、「小さな発見を探す旅」の中でインテリアの参考になる記録をするのは、普段の旅とはまた違う視点ができて、ひそかにお勧めです。次回はShop編をご紹介したいと思います。お楽しみに。