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2019 / 09 / 25  20:12

旅で発見するインテリア Cafe編 in Melbourne

旅で発見するインテリア Cafe編 in Melbourne
年に数回、海外を旅する中で、目にする街並みやインテリア風景など、その時々でとても面白い発見を見つけることができるのは、とても楽しい時間です。特に、形や色彩なども含めて日本とはまた違う感覚が、まさに旅の面白さでもあると思います。
そんな発見をいくつかご紹介しながら、普段の生活に少しだけ加えてみたり、違う視点で楽しんだりと空間の使い方を参考に記事をまとめてみました。
今回はオーストリアにあるメルボルンのカフェ。
まずはメルボルンの中心にあるシティという街は、カフェカルチャーをこよなく楽しんでいるのがよくわかるくらいに、賑やかです。
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特にこの写真のテラス席が並んだ場所は、
夕刻の4時頃になると家路へ戻る前に一杯の珈琲を楽しみながら、
ひと息する人や親しい友人と軽い食事をしながら会話する人がたくさん集まって来ます。 
 
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ここで小さな発見するのは、「灯りと時間」
左右の通路側にあるのは、それぞれのカフェショップ。そのお店が立ち並ぶ中、夕刻の灯りがほのかに灯っていく。
そして、屋外にあるテラス席のカフェテーブルには店員がロウソクの灯りをひとつ、ひとつと点灯していく。すると、仕事帰りの人々が次々と椅子に座っていく。そんな情景を見ていると、なぜか急にその空間だけが、ゆっくりと時間がすぎていくような感覚に。
こんな風に灯りの使い方を工夫していくと、時間のオンとオフを分けていける。灯りのタイミングは、まさに自分の時間を作りだしていくきっかけになるのかもしれませんね。
これを機会に、灯りを点ける時間をもっと日常の中でも楽しめるように工夫したいなと、そんな参考になる一瞬でした。
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次に紹介するのは、
  • 『ビクトリア州立図書館』にあるカフェ。
この図書館には2つのカフェがあり、館内と館外とに分かれます。こちらのカフェは館外のカフェです。
入口のテラス席と店内の中は、お昼のランチタイムで多くの人で賑わっていました。
ここで小さな発見をするのは「壁の装飾」です。
お店のショーケースがある壁には、ユニークで可愛いアートで彩られた模様が四方に描かれています。
そして、奥にある部屋の壁は図書館のカフェならではの演出があります。
図案のような絵と積み重なる本がオブジェのように飾られているのがとても面白さを感じました。
よくよく見ないと絵と一体化しているような、そんな面白さを感じて、このユニークさを自分のインテリアに持ってくるのもとても参考になります。ここで、大事な点は色のバランスです。黒のアイアン(鉄)のフレームで作られた額縁とテーブルカウンターの上部にある照明の黒枠が部屋の全体として、しっかりと調整している点です。アクセントが様々な色のボリュームをおさえる事で、壁のアートが素敵な空間として浮かび上がっているのがよくわかると思います。
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次に紹介するのは、
  • 『Post office』 に隣接するカフェ。
ポストオフィスはいわゆる、郵便局。ビルの1階にあるこの郵便局の隣が今回のカフェです。
ここは地下鉄やトラム(路面電車)の駅やバス停などが近くにある交差点の側にあります。とても利便の良い場所です。
平日は朝早くにコーヒーを片手にビジネスマン達が行き交う場所でもあり、このカフェも多くの人で賑わっています。
大きい窓がオープンに開かれて、カウンターの上部から吊るされた植物がひときわ目立ちます。
店内はそんなに広くないですが、大きな窓やお店の入り口のホールにはテラス席もあり、その狭さを感じない空間です。
そして、とてもカジュアルなお店のスタッフは、笑顔が素敵なフレンドリーな人達ばかり。
ここで小さな発見をするのは「窓とプランツ」です。
ここの空間は、特にインテリアとして、自分の部屋に取り入れるアイテムや飾り方の手法がいくつもあります。
参考になるポイントをいくつかご紹介すると、
  • 植物の選び方  下に伸びていく植物を多く使っている事。
  • 鉢のレイアウト 窓側は編みタイプの紐の鉢、コーヒーのカウンターはガラスの鉢を使い分けている点
  • 照明の大きさ  植物のレイアウトに合わせて、小さい型の照明やガラスの照明を使っっている点
  • 全体の空間カラー ナチュラルな色合いに、木目を使った家具やオーガニックな塗装を使い、シックなグレー色でまとめている点
よくよく見ると、食器の色や食材の缶詰なども色を合わせて棚をバランス良く並べているのがわかると思います。
こんな風に、実際に自分の収納の整理や見せ方なども参考になるアイデアがいくつも見つけることがきっとできると思います。
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次に紹介するのは、
  • 『Queen Victoria Market 』 に隣接するカフェ。
メルボルンでは、三大マーケットで知られる「クィーンビクトリアマーケット」「サウスメルボルン」「プラーン」があります。
その中で「クィーンビクトリア・マーケット」は値段も安く、普段の食材はもちろん、お土産品などもたくさんあります。
朝早くから観光客も多く、特に土日にはポップアップショップも出店しているので、意外なお土産品などを見つけることができる場所です。そこに隣接するカフェでは「トマトスープとパン」がとても美味しくて、買い物に疲れた足を休めて軽食を楽しみながら、休憩するのはお勧めです。
ここで小さな発見をするのは「スープ皿」です。
人工大理石のカフェテーブルに黒のカップスープ。そこに、ほのかに香るスパイスのトマトスープ。屋外にあるカフェですが、料理にあわせた食器がとてもオシャレで、そこに2枚のライ麦パンが添えてあるのは、トマトスープが私が主役ですと言っているかのように。
シンプルな料理でも、その料理や食材に合わせてセレクトされた食器は、視覚的にも美味しさが倍増します。
お店の一部にある「壁の看板サイン」が木目とシルバーの色から、このお店の雰囲気を物語っているようです。
日本の場合、バルコニーや庭があれば、こんな風に屋外にも置ける正方形のカフェテーブルと椅子で軽食を味わってみると、普段と違う食事を楽しめそう。そこにはトマトスープを作って、黒のカップスープ皿をぜひ使ってみたい。
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次に紹介するのは、
  • 『Brighton』にあるカフェ。
ここは市街から電車で30分程の場所にある駅近くのカフェです。ここに行く目的は、実は最近人気のある「Middle Brigton Beach」にある
建物を見に行く為に、出かけました。
それは、海岸に立ち並ぶ色とりどりのサーファーの小屋です。ここの特徴は、それぞれの小屋が国旗やシンボルマークなど多彩な色で表現していることです。この建物を見に来る観光客も日に日に増えているようです。その海岸まで行くのに、降りた駅のカフェが今回の場所になります。
ここで小さな発見をするのは「カフェテーブルとクッション」です。
イギリス様式を見るようなインテリア空間。色調はオーソドックスな雰囲気をかもしだしながら、カフェテーブルとクッションがとても落ち着く空間です。お馴染みの人々が新聞を読み、お茶を楽しんでるのを見ると映画のワンシーンのようでした。
重厚な色の家具でも、カフェテーブルの角をなくすことで、柔らかさがでてきます。また、ベンチ式の長椅子の座面に布池カバーを使い、そこにアクセントとして、ポップなクッションを置いているのは、とても参考になるインテリアです。
例えば、季節ごとに模様替えをしたくなった時に、大きなダイニングテーブルも良いですが、カフェテーブルを二つ並べて、長椅子を使って、雰囲気を替えて見るのも面白いかも。そこには、やはり外せないアイテムはクッション。椅子の座面にある布なども一新したりすると一気に部屋が変わった印象になります。クッションはお部屋にある色調とあわせて考えると、インテリアのアクセント使いには、とても簡単なアイテムです。好きな色やイラストなど、お気に入りのクッションを探すのも、楽しいインテリア作りのきっかけにもなります。
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次に紹介するのは、
  • 『Jazz cafe』

ここは滞在していたホテルの近くにあり、毎朝起きては、すぐ前にある公園を散歩する。その日常で、カフェラテを買っていたのがこのカフェ。毎日の日課でスタッフの方や常連客とも仲良くなって、一番お世話になったカフェです。

道路を挟んだ先に公園があるので、カウンターから見る景色も気持ち良く、カフェラテができるまで、ここに座って待つのがとても好きな時間でした。

ここで小さな発見をするのは「照明とカウンター」です。

 

カウンターで向き合うテーブルには、中心はボックス式になっていて、そこにナプキンや植物をさりげなく置いてあるのがわかると思います。カウンターとカウンターの隙間を収納ボックスにしているのは、家具のデザインやインテリアのアレンジにも応用できます。壁はジャズカフェという名前でわかるように、レコードのジャケットが飾られています。配置よく、ジャケットの色合いをあわせて均等に飾られているのは、片面の壁のみです。カフェの厨房になる場所の家具のデザインは、スリット型によるもの。家具の足部分を黒にすることで、スリットの木がとても鮮やかに、映えています。もちろん照明も黒色にしています。窓側のカウンターには透明のガラス球がインテリアの照明としてほのかに光って、座っている人に眩しさを感じず、静かな明かりになっています。

 

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それぞれのカフェを訪れて

そこで発見したものは、そんなに広くない空間。その空間を色や形をバランス良く配置し、さらにデザイン性も調和している工夫は、自分の家にも参考にできる。そんなインテリアの数々のカフェを訪れました。旅の中で発見した工夫やアイデアは、次なる部屋づくりや模様替えの時に何かしらのヒントを与えてくれる。

観光も、もちろん楽しいですが、「小さな発見を探す旅」の中でインテリアの参考になる記録をするのは、普段の旅とはまた違う視点ができて、ひそかにお勧めです。次回はShop編をご紹介したいと思います。お楽しみに。

 

2019 / 02 / 10  22:52

New open shop

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2019年の今日は新たな試みを始めました。

以前から少しづつ作っていた植物標本をインテリアにも応用して、飾る「ボタニカルアート」を作ってみたのが昨年の事。

 それをアトリエに飾っていると来訪者から「これはどこで売ってあるの?」との声をもらったのがきっかけで、販売を試みたのです。

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そして、いくつかの作品をつくりだし、今日を迎えました。

全てオリジナル作品で、同じものはありません。

もし、気になる作品がありましたら、こちらのHPもぜひご覧ください。

 shop名 lafsketch   shop  HP  https://lafsketch.thebase.i

 

ボタニカルアートは、文庫本ぐらいの大きさの箱に入っていますので、

どこの壁にも応用できます。

飾り方はアートや写真を飾るように好きな場所に飾ってください。

例えばこんな感じに、他のインテリア小物とあわせながら、少し高い位置に置くことで

全体のバランスが取りやすくなり、印象的な部屋作りができると思います。

 

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自由な発想で飾ってみて、自分の目線や家具の位置などを確認しながら、飾るのをお勧めします。

以前の記事でImage wall _ 飾るアートで自分らしさの演出を作る」参考にして頂くと、

さらにわかりやすく飾ることもできると思いますので、ぜひ試してみていかがでしょうか。

 これをきっかけに新しいSHOPの作品と一緒にインテリアのヒントなども盛り込みながら

公開していこうと思っていますので、次回もぜひお楽しみに。

 

 

 

 

2018 / 08 / 08  08:08

本の出版 -新感覚のインテリア手法-

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今日は8月8日でWEBをリニュアールして1年。

ささやかな記念として、新たな事をお知らせします。

 

 

2010年から書きためていたことを2016年に、あるきっかけでセミナーで話す機会をいただきました。

それから文章を書きだすことやその編集を学びつつ、2017年に「伝える編集」で新たな取り組みが始まったのです。

その始まりから1年をかけて、出版したのが『新感覚のインテリア手法の本です。

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今までの空間という仕事に携わったことをインテリアの手法として、わかりやすく解説をしています。

ここでポイントにしているのは、インテリア手法を使って、「小さな変化」を起こすことや

その先に起きることを感覚に基づいた内容で、ご紹介しています。

 

いつもの日常の暮らしの中で、大きな変化を作るのはとても大変な作業です。引越しやリフォームなどがそうですね。

でも、ここでいう変化は「小さな変化」を積み重ねること。

小さな変化はきっとあなたに小さな喜びと共に、新たな力を育てる。

そんな機会になるかもしれませんね。

 

ミッシエル・コーのイラストと一緒に楽しく、軽く読める内容になっています。 

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既に読者の方々から「視点が面白い、新たな気づきがある」などの手紙や批評なども頂き、

新たな行動は出版するという過程や読者とのつながりなど多くの経験と学びを得た時間でした。

 

ー追伸 

余談ですが、今回のお知らせで伝えたいことがもうひとつ

実は2017年は酉年の「1」スタートの年でした。
ここから9年続くことを考えると、これからの経験も大事に過ごしたい。そう、思っています。
そして、2018年は戌年です。
ここでは新しい価値観が現れることになりそうです。
私なりに思っているのは、新しい芸術や文化が表現できる年ではないかと思っています。
もし、何かしらはじめていたり、貯めていた何かを持っていたら、2018年は、とても良い機会かもしれません。
ぜひ、今年は自分軸で新しい表現をうちだして、多くの方が形となることを心から願っています。
そして、販売前からアマゾンにご予約を頂いた方やご購入された方々、嬉しいコメントを頂いた方々に
驚きと心から感謝を伝えたく、このお知らせにて届くことを願っています。
この始まりの幸運が連鎖として皆さんの新たな幸運へと導かれることを心から願っています。

 

◾️この本を手に取って読んでみたい方へ

今回出版になった「新感覚のインテリア手法」はアマゾンから購入できます。
また、全国の書店でも購入可能です。
書店でご購入の際は、出版社名と書籍名をお伝えいただくと、取り寄せてもらえます。

すぐに手に取ってみたい方は、amazonをお勧めします。『新感覚のインテリア手法

 

そして、この本のことや本にまつわる話や「伝える編集」についてなどお聞きになりたい方は

「問い合わせフォーム」からお気軽にお手紙をいただけますと嬉しいです。

 

 

 


 

 

2018 / 07 / 25  14:57

工房と植物 in Bali

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東南アジアにあるバリ島の工房について、今回ご紹介するのは「アタ」

アタとは、インドネシアに自生するシダの植物。その茎の部分を天日干しをして、籠やマットなどを編み込み、更にそれを

燻していくことから艶やかな色が浮かび上がらせていく。この植物から工芸が作られる工程をバリ島の工房で視察してきました。

まず「アタ」の植物は工房の庭の中でもよく繁っています。

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 みずみずしい葉っぱの生育を見ながら、

この工房へ入る前にスコール(ニワカ雨)が降ったことで、

庭の植物がざわめくように

風が吹いてきたことを覚えています。

 

実際にこの「アタ」の植物茎の部分を採取し、

最初は天日干しで、こんな薄いクリーム色な茎をしています。

これが次の工芸づくりへと進んでいくのです。

植物の茎を採取してから、いくつかの段階を重ね作られる色と造形。

この美しい飴色が変化していく様はとても面白く、生産的な機械を使わずに自然と向き合う「ものづくり」であると感じました。

 

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次にこの茎紐を使って、最初の写真にあるランチョンマットを編んでいきます。

編み方もシンプルでありながら、独特な模様を創り出しています。

編み込んだランチョンマットは、工房にある窯の中で燻製されていくのです。

その際に蒸していく燃料として使われるのが椰子の実です。

これは防虫・防腐に役立つ効能があるので、

できた工芸品が日用品としても、重宝される工芸であることもわかります。

 

自然の素材で作り出した「アタ」の窯の様子です。

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たくさんの編まれたランチョンマットが窯の中で、

幾重に積まれて、あの美しい飴色へと変化していく工程がよくわかります。

 

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その土地で生育する「アタ」がいくつかの工程で、生活用品として生まれる。

そのバリ島ならではの「ものづくり」は自然と共有しながら

作られていることがとてもよくわかる今回の工房視察では、生活用品として、

飾るインテリアとしても模様やデザイン性が多くの人々が惹かれる要因ではないかと思います。

 

 

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この「アタ」のランチョンマットを使って普段の朝食の際に使ってみると

南国のホテルでの朝食を味わっているかのように演出できて、新たなインテリアのアレンジにも応用できます。

きっと楽しい食事の演出として、普段の料理に彩りを感じるかもしれませんね。

 

また、この「アタ」のランチョンマットは和風のお茶碗やお味噌汁の椀にも、とても馴染んでいるので

アジアのデザイン性という共通点があるのかと。

また、ランチョンマット以外に、ポプリを詰める壁掛けの丸カゴや買い物用のカゴなど種類は数多くあります。

今回のバリ島の工房巡りは、植物とのつながりを工夫し、その工程を踏みながら、自然な環境で作っていく。

その環境の工房で、とても魅力的な経験と学びができた旅でした。

 

 

 

2018 / 04 / 22  12:22

バティックの工房 in Bali

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バリ島の布工房で、実際にバディックを見学してきたことをご紹介します。

 

 

バディックとは

ろうけつ染めの布を言い、ロウを使って染められた色あざやな模様があります。

インドが発祥の地とされていますが、バリ島を含むインドネシアではチャンティンという器具の開発で、

より細かい表現が可能になったことで、ジャワ人の手先の器用さとインドネシアならではの美的感覚により、

このろうけつ染めのバティックが生まれたとの事。

緻密な作業と連続性のあるロウを浸す位置、線の描き方や色の表現力など熟練の技がそこにあります。

そして、同じものが二つとない手描きには、その技が隠れたバティックの魅力がたくさん詰まっています。

 

バティックは、東南アジアの産地独特の文様や色彩の布があります。

バリ島にはいくつも、そのバディックの洋服やスカーフなどを売っているお店があり、

その中で今回は、実際に工房で作業しているところを見学に行きました。

 

ここでは、染め以外に、織物や刺繍など職人さんが作っているところを見ることができます。

バティックには、手描きと型押しの工法があり、最初に見たのが手描き染めの工房。

 

男性の職人さんが絵付けを行っているところです。

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次に、手描きバティックの工程を、スカーフを題材に展示してある場所です。

染めの下絵から順に行うことにより、絵が浮かび出す工程を表したものです。

 

◇手描きバティックの工程

 

まず最初に、白生地の上に鉛筆で模様を描く

次に、鉛筆で書いた模様を表と裏からロウ引きする。

そして、細かい点や線で詳細な模様をチャンティンを使って、ロウで両面に描き入れていく。

 

さらに、完成する時に白く残したい部分にロウを厚く両面から塗る作業があります。

ここで最初の染色が始まります。

その染色した部分にまたロウで覆い、次の染色へと進みます。

その後、お湯に浸しロウを溶かし落とす作業に入る。

それぞれの模様に入れる色ごとに、同じ作業を重ねていくという流れです。

 

繊細な色合いと風土の自然色が入り混じる模様。

これが出来上がるまでに時間を忘れて、その作品が生まれる過程を見ることができたのは、とても貴重な時間でした。

 

 

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次にこれは、型押しバティックになります。型の段階でも、文様がとても美しく感じました。

 

◇型押しバティックの工程

 

チャップという型で、布の表と裏両面にロウで縁取りをします。

次に、下の写真にある細かい模様のチャップで布の両面にロウ置きします。

最後まで白く残したい部分にもう一度チャップでロウを置き、厚い層を作ります。

ここから染めに入り、基本色を染めます。次に染める部分をロウを取り除きます。

さらに次に出す色と混ざらないように、その箇所にロウを塗ります。

というように染めの流れがまた始まります。

そう何度も繰り返して、色鮮やかなバティックが出来上がるのです。

 

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そして、次の工房では機織り機で織っているところです。

赤い糸が徐々に織っていく様を見ながら、この機織り機が紡ぐ音がとても心地よく聞こえてきます。

 

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バリ島の美しい自然から生まれた作品は、その作る人達とその手仕事の工程を直で見ることにより、

より繊細で美しさを知ることができて、とても有意義でした。工房には必ずある花と水。

この睡蓮の花が水鉢からそっとのぞかせていた風景も、心地よい風とともに、心に深く残った工房見学でした。

 

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この工房でできたバティックの洋服を早速着て、海へと出かけました。

素材の生地がとても肌に馴染み、バリ島の暑さも感じさせない涼しげで快適な風合いに

とても満足しています。

 

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今回の工房見学を体感したことは、偶然の出会いとその流れで得た良い機会でした。

 

単なる観光で来たバリ島で、ものづくりの工房に行く機会を得るとは、行く前には想像してなかったこと。

しかし、その機会を得たことで、バリ島のみだけでなく、インドネシア全体の芸術を知るきっかけになりました。

 

インドネシアは、このバティックだけでなく、様々な芸術があります。

先天的な色彩感・手先の器用さ・アート感覚などもあふれている国です。

この土地ならではの自然と共存し、ものづくりをしているように思います。

 

今回の旅でのものづくり工房見学は、その大きな恵みを頂いたようです。

 

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実際に作っているところを見たからこそ、感じたことがあります。

それは、熟練の技によるバティックの価値を身にまとうことにより、その洋服の愛着をより深く感じたことです。

 

旅に出た際には、もし機会があれば工房見学をした後に、その伝統工芸や特産品を見ることをお勧めします。

 

自分自身にとって、観光だけではない、旅の知識力やお土産の風土感がより深く残ることになり、

それは、きっと新たな視点を見つけることになるかもしれません。

 

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