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2016 / 12 / 01  14:46

スケッチ図で表現する面白さ part1 「動線」

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動線とは、建物の中で動く「私達の動き」の経路を言います。

その「動線」を今回は手書きスケッチ図で表した「平面図」からご紹介します。

ラフ子さんの住まいを見ながら、確認してみましょう。

まずは、ラフ子さんは独り住まいから、家族二人になる予定で住まいを変えました。

その住まいのプラン図はこちらです。インテリアリフォームの例から見てみましょう。

plan-sketch1.jpg

 

では、次にこのプラン図から大きくわけて、「重要なポイント」を二つご紹介します。

 

まず最初に

動線の流れを知る事です。

平面図のラフ子さんの部屋では、ラフ子さんが実際に矢印の線に沿って、動く経路がわかりますね。

こういう風に、私達は部屋の中で、矢印に沿って動いています。

まず玄関から入って、トイレや洗面室・浴室などの水廻りへ動く線。又はキッチンやダイニングへと動く線。

奥にいくとリビングや寝室へと動きは広がって行きます。1人の場合は1本線ですが、

家族などと一緒の場合は動線は二つになり、どこかでいくつか重なる場合もあります。

家具や日用品など、その用途にあわせた内容でもまた動きは、変化していきます。

 

4-column1-のコピー1.jpg

 

ポイントを確認して、動きがスムーズであるかを確認してみましょう。

 

次に、

配置場所を確認する。

家具の位置や日用品など、家族や自分自身の使っているものなどが必要とする場所にあるかを確認してみる。

平面図のラフ子さんの部屋では、楕円の場所が動きを作る為の「必要な空間」を表しています。

倚子から立ち上がるスペースやキッチンの扉が開くスペースなど、私達が動くだけではなく、

何かを取る時や身体の動きがある時にその動きの為に必要なスペースがあります。

 

 

4-column2-のコピー.jpg 

ポイントを確認して、その配置が満足しているかをもう一度確認してみましょう。

 

新しく家の住まいを考える時は、この動線は計画の時にも基本となります。

現在の住まいの場合も、インテリアリフォームなどにぜひ応用してみてください。

特に、家具を新しくセレクトする時はその家具のボリュームなどを考えて、配置場所や自分の動きと一緒に考えてみるのをお勧めします。

 

インテリアリフォームのスケッチ図で表す「自分の動き」はいかがでしたか。

 

実際に、スケッチ平面図では、空間計画の時に提案用として書いていきます。

でも、それ以外でも手書きだからこそ楽しめる要素はたくさんあります。

想像しながらこういう風に、書き込んでいく事やその場で何が足りないかを表しながら、

自由に書き込んでいく事もできるのです。

 

いろんな使い方で、自分らしいラフスケッチ図を作ってみてはいかがでしょうか。

きっと面白い発見ができると思います。

次はもっと簡単に楽しめる「コラージュ式」のレイアウトをご紹介します。

 

次回もお楽しみに。

2016 / 11 / 12  14:55

Image wall _ 飾るアートで自分らしさの演出を作る

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イメージウォールは、文字のごとく「創造する壁」と言う意味で、

自分らしさの壁をアレンジする事。

普段の部屋に「自分の為に飾るアート」で毎日を楽しく、

素敵に過ごすためのひとつの演出でもあります。

今回はそのアレンジの仕方を三つの手法を使って、ご紹介します。

 

 

◎ 最初は_チームを1列に並べる手法です。

真ん中の点線を軸に形状や大きさが違う写真やアートを1列に並べます。

この手法は、玄関や廊下などの片面の面積の少ない場所に適しています。

 

 1.001-001.jpg

 

 

 

 

◎ 次は_上と下のラインにある線を中心に調整しながら、並べる。

この手法は、リビングなど広い面積の場所が適しています。

 

2.001-001.jpg

 

 

◎ 最後は四角の点線の部分に集中して飾る。

この手法は、寝室やダイニングなどが適しています。

 

3.001-001.jpg

 

 

この三つの手法を使うにあたり、飾るものをバランス良く配置するには

大事なポイントがあります。それがこの三つ。

 

  1. テーマを決める。
  2. 額の色などは同じ色か又は似たような色にあわせる。
  3. 写真やアートの飾る位置を自分の目線にあわせていく。家具などがある場合は、座った位置から見るのか、立った状態でみるのか、その位置を確かめるのも必要です。

 

 

もうすぐ、クリスマスの季節。この手法でクリスマスのテーマで飾ってみるのもお勧めです。

 

2016 / 09 / 09  14:51

Collage note & Presentation note

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コラージュとはフランス語で「貼る」という意味で、現代絵画の技法のひとつです。素材である(写真や拾って来た種や花、又は日用品にあるカラーゴムや紐などの様々な物)を自由に紙に貼っていき、ひとつの絵を仕上げていく。

今回は、この「コラージュ」技法を使ったノート作りをご紹介します。

 

実は建築やインテリア計画の中で提案をする場合に

使われるプレゼンボード(プレゼンテーションボード)について先にお話をすると、

クライアント(お客様)とのヒアリングの後に、その要望を実際に共有できているかを確かめる為に、

このプレゼンはとても大切なコミュニケーションになります。

例えば、緑という文字情報だけでは、日本伝統色にちかい緑か、

フランスやイギリスの伝統色に近い緑かで、全く色は違ってきます。

その為に、写真を使って確認しあうのです。日本式の和風の部屋にある襖の色が緑なのか、

フランスの部屋に塗ってある緑の壁の色なのかを再確認します。

 

計画の最初の段階はお互いのイメージを共有しあう「コミュニケーション」のプレゼンは重要です。

 

そのプレゼンボードをもっと気軽に作り、

自分自身を知る「面白いノート」がコラージュノート。

 

コラージュは、絵画技法ですが

今回使うノートに描くものは、自分自身が好きなものを集める事から始ります。

その事で面白い発見ができる。とても楽しい技法をぜひ、いろんなテーマで作ってみてください。

作り方はいたって簡単。好きなものを集めて、雑誌や冊子など切り抜いた写真や文字などを自由に貼っていくだけです。

 

_コラージュノートの作り方_

 

colleagenote.001-001.jpg

 

どんなテーマで作るのも自由。旅行先で見た風景でも、インテリアで気になる部屋の写真でも。

 

_こんなテーマで作ってみました_

 

colleagenote.002-001.jpg

好きなものを好きな素材を自由に集めて、切り取って、貼っていくと

きっと「小さな変化」として爽快な風と共に、すっきり感が味わえるかもしれません。

それを新たに再確認していくと、普段気づかなかった事が見えて来るかも。

 

秋の風景の中で、ゆっくりしたお茶の時間を楽しみながら、コラージュノートを自分の手で作ってみてはいかがですか。

2016 / 07 / 07  14:42

アレンジの基本とスケッチ図

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インテリアのアレンジについて、お話をする機会が増えて、

わかりやすく伝える為に、新たなスケッチ図を作ってみました。

みじかにある棚を使ったアレンジ法です。

 

その「アレンジの基本」をわかりやすく、三つに分けています。

 

 

<1> arranging  Basics     「型」 形を作る

 lafsketch1.png

 

 

<2>  arranging Space 「間」  スペースを作る

手の入る空間を作り、取りやすく、片付けやすくする。lafsketch2.png

 

3  arranging   Use       「用途」 使用別に分ける

整理しやすい「カゴ」「トレイ」などのアイテムを使う。用途別に分けてみる。

 

lafsketch3.png

 

アレンジ法はいくつかありますが、基本をおさえてみじかな場所やスペースで

楽しく飾ってみる事をお勧めします。

 

 

2015 / 05 / 05  14:29

哲学カフェ

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哲学カフェとは。

哲学者のマルク・ソーテがパリの近郊で1992年に始まったのが初めてとの事で、
日曜日の午後11時に自分の哲学カフェに数人の友人を集めて、2時間ぐらいで哲学討論行っていたとの事。

日本で言えば、山口の萩に始まった吉田松陰の「松下塾」の様な気がします。

そういえば、最近は「自分に投資」をするという意味で、本を読んだり新しい趣味を
取り入れたりしている方も多いと思います。 そこで、この言葉が気になったのです。

「哲学カフェ」

 

実は、「一生勉強」の言葉が大好きです。
なぜなら、好奇心がたえまなく好きで、なぜ?と思うと
本を読んだり、作ってみたり、実際に見に行ったりするのです。

そして、今回2ヶ月程オーストラリアに滞在して、本当に面白い程の経験と知識を得ました。

留学でもなく、旅行でもない、全く違う海外の暮らしを体験したので、かなり面白かったのです。

「百聞は一見にしかず」まさにその言葉通りです。

この面白い事を経験すると誰かに話したくなるなと思ったのは発端。
それが「哲学カフェ」につながるなと思ったのです。

新しい事を学ぶのは、ほんとに面白い。それによって、新しいものが見えてくる。

そして、あらたな行動を起こす起爆剤かなと。

 

哲学と言うと少し堅苦しく感じるかもしれませんが、辞書で調べると

「世界・人生の根本原理を追求する学問」

古代ギリシアでは、「学問一般」を表すと書いてあります。

 

その哲学をもう少し、わかりやすく考えると自分の持つ「知識」を選択という行動で
新たな「経験」を手にいれる。そこから、また新たな知識を増やして行く。

考えてみると、世界中の人々は毎日、毎日、選択という判断を毎回、毎回行っていますよね。

自分自身も、もちろんの事。この選択を行うにあたり、

知識や経験をフル活用しているのが日常だと思います。

無意識に選択しているものも、知識が習慣化しているものかと。

 

以前、NHKで放映されたコロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授が行っていた講義
「選択の科学」がそれをすごく物語っています。

その判断が正しいのか、間違いなのかは、その時々で方向転換しながら、日々

より良い人生を生きる知恵を学んで行っているのだと。

 

新たな行動をするときは
できないとか、無理だと思う事は、多々ありますよね。
でも、行動を起こすと案外いけたりする事もたくさんあるのです。

今回の海外滞在も、まさしくそんな感じでした。
美味しい料理を作る様に、海外滞在のスケジュールをレシピに見立て
思いっきり、楽しくスケジュールを作りました。

そして、有り余る程の知識と経験を得たのですから、かなり幸せです。
その幸せのおすそ分けを今回伝えたいなと思い、ひらめいたのです。

カフェという公開討論会みたいな場所で、
自分以外の誰かが得た知識や表現などを聞いたり見たりして、次の行動を起こすきっかけになる場所。

それが「哲学カフェ」を作ってみたいなと思ったのが今回のお話です。

最初は「トークイベント」から始めました。201412月に考えてから2015年2月に開催。

こういう勉強会を不定期にやっていこうと思っています。

「哲学カフェ」は、誰にもできる勉強会。
また、新たなディスカッションが始まるのを期待しながら、次の旅へと夢をふくらます今日この頃です。

今日の一言

ウォルト・ディズニー Walt Disney

The way to get started is to quit talking and begin doing.

 

何かに取りかかるには、話すのをやめてやり始めることである。

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