Information

2019 / 09 / 25  20:12

旅で発見するインテリア Cafe編 in Melbourne

旅で発見するインテリア Cafe編 in Melbourne
年に数回、海外を旅する中で、目にする街並みやインテリア風景など、その時々でとても面白い発見を見つけることができるのは、とても楽しい時間です。特に、形や色彩なども含めて日本とはまた違う感覚が、まさに旅の面白さでもあると思います。
そんな発見をいくつかご紹介しながら、普段の生活に少しだけ加えてみたり、違う視点で楽しんだりと空間の使い方を参考に記事をまとめてみました。
今回はオーストリアにあるメルボルンのカフェ。
まずはメルボルンの中心にあるシティという街は、カフェカルチャーをこよなく楽しんでいるのがよくわかるくらいに、賑やかです。
IMG_2953.JPG
                           
特にこの写真のテラス席が並んだ場所は、
夕刻の4時頃になると家路へ戻る前に一杯の珈琲を楽しみながら、
ひと息する人や親しい友人と軽い食事をしながら会話する人がたくさん集まって来ます。 
 
IMG_2933.jpg IMG_2934.jpg
__________________________________
ここで小さな発見するのは、「灯りと時間」
左右の通路側にあるのは、それぞれのカフェショップ。そのお店が立ち並ぶ中、夕刻の灯りがほのかに灯っていく。
そして、屋外にあるテラス席のカフェテーブルには店員がロウソクの灯りをひとつ、ひとつと点灯していく。すると、仕事帰りの人々が次々と椅子に座っていく。そんな情景を見ていると、なぜか急にその空間だけが、ゆっくりと時間がすぎていくような感覚に。
こんな風に灯りの使い方を工夫していくと、時間のオンとオフを分けていける。灯りのタイミングは、まさに自分の時間を作りだしていくきっかけになるのかもしれませんね。
これを機会に、灯りを点ける時間をもっと日常の中でも楽しめるように工夫したいなと、そんな参考になる一瞬でした。
______________________________________________
IMG_3405.jpg IMG_3408.jpg
 
______________________________________________________
                                                                                                                 
次に紹介するのは、
  • 『ビクトリア州立図書館』にあるカフェ。
この図書館には2つのカフェがあり、館内と館外とに分かれます。こちらのカフェは館外のカフェです。
入口のテラス席と店内の中は、お昼のランチタイムで多くの人で賑わっていました。
ここで小さな発見をするのは「壁の装飾」です。
お店のショーケースがある壁には、ユニークで可愛いアートで彩られた模様が四方に描かれています。
そして、奥にある部屋の壁は図書館のカフェならではの演出があります。
図案のような絵と積み重なる本がオブジェのように飾られているのがとても面白さを感じました。
よくよく見ないと絵と一体化しているような、そんな面白さを感じて、このユニークさを自分のインテリアに持ってくるのもとても参考になります。ここで、大事な点は色のバランスです。黒のアイアン(鉄)のフレームで作られた額縁とテーブルカウンターの上部にある照明の黒枠が部屋の全体として、しっかりと調整している点です。アクセントが様々な色のボリュームをおさえる事で、壁のアートが素敵な空間として浮かび上がっているのがよくわかると思います。
________________________________________________
IMG_3483.JPG
IMG_2976.JPG 
IMG_2974.JPG
IMG_2965.JPG 
___________________________________________________
次に紹介するのは、
  • 『Post office』 に隣接するカフェ。
ポストオフィスはいわゆる、郵便局。ビルの1階にあるこの郵便局の隣が今回のカフェです。
ここは地下鉄やトラム(路面電車)の駅やバス停などが近くにある交差点の側にあります。とても利便の良い場所です。
平日は朝早くにコーヒーを片手にビジネスマン達が行き交う場所でもあり、このカフェも多くの人で賑わっています。
大きい窓がオープンに開かれて、カウンターの上部から吊るされた植物がひときわ目立ちます。
店内はそんなに広くないですが、大きな窓やお店の入り口のホールにはテラス席もあり、その狭さを感じない空間です。
そして、とてもカジュアルなお店のスタッフは、笑顔が素敵なフレンドリーな人達ばかり。
ここで小さな発見をするのは「窓とプランツ」です。
ここの空間は、特にインテリアとして、自分の部屋に取り入れるアイテムや飾り方の手法がいくつもあります。
参考になるポイントをいくつかご紹介すると、
  • 植物の選び方  下に伸びていく植物を多く使っている事。
  • 鉢のレイアウト 窓側は編みタイプの紐の鉢、コーヒーのカウンターはガラスの鉢を使い分けている点
  • 照明の大きさ  植物のレイアウトに合わせて、小さい型の照明やガラスの照明を使っっている点
  • 全体の空間カラー ナチュラルな色合いに、木目を使った家具やオーガニックな塗装を使い、シックなグレー色でまとめている点
よくよく見ると、食器の色や食材の缶詰なども色を合わせて棚をバランス良く並べているのがわかると思います。
こんな風に、実際に自分の収納の整理や見せ方なども参考になるアイデアがいくつも見つけることがきっとできると思います。
_________________________________________________________
IMG_3486.JPG
IMG_3485.jpg IMG_3491.jpg
___________________________________________________
次に紹介するのは、
  • 『Queen Victoria Market 』 に隣接するカフェ。
メルボルンでは、三大マーケットで知られる「クィーンビクトリアマーケット」「サウスメルボルン」「プラーン」があります。
その中で「クィーンビクトリア・マーケット」は値段も安く、普段の食材はもちろん、お土産品などもたくさんあります。
朝早くから観光客も多く、特に土日にはポップアップショップも出店しているので、意外なお土産品などを見つけることができる場所です。そこに隣接するカフェでは「トマトスープとパン」がとても美味しくて、買い物に疲れた足を休めて軽食を楽しみながら、休憩するのはお勧めです。
ここで小さな発見をするのは「スープ皿」です。
人工大理石のカフェテーブルに黒のカップスープ。そこに、ほのかに香るスパイスのトマトスープ。屋外にあるカフェですが、料理にあわせた食器がとてもオシャレで、そこに2枚のライ麦パンが添えてあるのは、トマトスープが私が主役ですと言っているかのように。
シンプルな料理でも、その料理や食材に合わせてセレクトされた食器は、視覚的にも美味しさが倍増します。
お店の一部にある「壁の看板サイン」が木目とシルバーの色から、このお店の雰囲気を物語っているようです。
日本の場合、バルコニーや庭があれば、こんな風に屋外にも置ける正方形のカフェテーブルと椅子で軽食を味わってみると、普段と違う食事を楽しめそう。そこにはトマトスープを作って、黒のカップスープ皿をぜひ使ってみたい。
________________________________________________
  
IMG_3477.jpg IMG_3476.jpg 
IMG_3461.jpg IMG_4510.JPG 
________________________________________________
次に紹介するのは、
  • 『Brighton』にあるカフェ。
ここは市街から電車で30分程の場所にある駅近くのカフェです。ここに行く目的は、実は最近人気のある「Middle Brigton Beach」にある
建物を見に行く為に、出かけました。
それは、海岸に立ち並ぶ色とりどりのサーファーの小屋です。ここの特徴は、それぞれの小屋が国旗やシンボルマークなど多彩な色で表現していることです。この建物を見に来る観光客も日に日に増えているようです。その海岸まで行くのに、降りた駅のカフェが今回の場所になります。
ここで小さな発見をするのは「カフェテーブルとクッション」です。
イギリス様式を見るようなインテリア空間。色調はオーソドックスな雰囲気をかもしだしながら、カフェテーブルとクッションがとても落ち着く空間です。お馴染みの人々が新聞を読み、お茶を楽しんでるのを見ると映画のワンシーンのようでした。
重厚な色の家具でも、カフェテーブルの角をなくすことで、柔らかさがでてきます。また、ベンチ式の長椅子の座面に布池カバーを使い、そこにアクセントとして、ポップなクッションを置いているのは、とても参考になるインテリアです。
例えば、季節ごとに模様替えをしたくなった時に、大きなダイニングテーブルも良いですが、カフェテーブルを二つ並べて、長椅子を使って、雰囲気を替えて見るのも面白いかも。そこには、やはり外せないアイテムはクッション。椅子の座面にある布なども一新したりすると一気に部屋が変わった印象になります。クッションはお部屋にある色調とあわせて考えると、インテリアのアクセント使いには、とても簡単なアイテムです。好きな色やイラストなど、お気に入りのクッションを探すのも、楽しいインテリア作りのきっかけにもなります。
______________________________________________________
IMG_3346.JPG 
IMG_3321.jpg IMG_3320.jpg
 
______________________________________________________
                                                                                                                 
次に紹介するのは、
  • 『Jazz cafe』

ここは滞在していたホテルの近くにあり、毎朝起きては、すぐ前にある公園を散歩する。その日常で、カフェラテを買っていたのがこのカフェ。毎日の日課でスタッフの方や常連客とも仲良くなって、一番お世話になったカフェです。

道路を挟んだ先に公園があるので、カウンターから見る景色も気持ち良く、カフェラテができるまで、ここに座って待つのがとても好きな時間でした。

ここで小さな発見をするのは「照明とカウンター」です。

 

カウンターで向き合うテーブルには、中心はボックス式になっていて、そこにナプキンや植物をさりげなく置いてあるのがわかると思います。カウンターとカウンターの隙間を収納ボックスにしているのは、家具のデザインやインテリアのアレンジにも応用できます。壁はジャズカフェという名前でわかるように、レコードのジャケットが飾られています。配置よく、ジャケットの色合いをあわせて均等に飾られているのは、片面の壁のみです。カフェの厨房になる場所の家具のデザインは、スリット型によるもの。家具の足部分を黒にすることで、スリットの木がとても鮮やかに、映えています。もちろん照明も黒色にしています。窓側のカウンターには透明のガラス球がインテリアの照明としてほのかに光って、座っている人に眩しさを感じず、静かな明かりになっています。

 

IMG_4514.JPG IMG_4513.JPG

IMG_4515.JPG IMG_4512.JPG 

 

 

それぞれのカフェを訪れて

そこで発見したものは、そんなに広くない空間。その空間を色や形をバランス良く配置し、さらにデザイン性も調和している工夫は、自分の家にも参考にできる。そんなインテリアの数々のカフェを訪れました。旅の中で発見した工夫やアイデアは、次なる部屋づくりや模様替えの時に何かしらのヒントを与えてくれる。

観光も、もちろん楽しいですが、「小さな発見を探す旅」の中でインテリアの参考になる記録をするのは、普段の旅とはまた違う視点ができて、ひそかにお勧めです。次回はShop編をご紹介したいと思います。お楽しみに。

 

1