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2024 / 03 / 15  11:09

染色と織物の奥深さ:手仕事の美学を冊子に

染色と織物の奥深さ:手仕事の美学を冊子に
新しい冊子が完成しました。
2022年の春から学んだ京都のものづくりを記録。
それを何かに残したいとふつふつと心に思い浮かべ、
まず考えたのが冊子タイトルの言葉です。
暮らしの織物として始まったのを基本とし、
手仕事の記録として「Living TEXTILE」にしました。

表紙にあるのは、織り上げたブラケット織物で、織り上げた最後に、布始末で作る「留め」の瞬間を撮った写真です。写真にある「それぞれの糸色」はこの手により初めて天然染色したもので、それがいくつもの工程を経て織りあがり、最後になる留めで、垂れた糸がなだらかに遊んでいるように見えています。自分自身の中でも織物ができた愉しさと喜びが合わさった気がして、とても心動く一枚です。その気持ちも含めて、この写真を表紙に決めました。

さらに、この冊子では私が染色と織物に没頭し、磨き上げてきた独自の経験と知識を共有しています。染色のプロセスでは、自然の恵みと媒染という化学反応で起きる色彩が、布地に魔法のような変化をもたらします。異なる染料を組み合わせ、時間の経過と共に変わる色合いの美しさに圧倒されました。

また、織物の世界では、糸の織り方やパターンの工夫が
単なる布地を魅力的な芸術品へと変えていきます。
手織りのプロセスに込められた時間と手間を感じながら、
独自のデザインを生み出す興奮を味わった貴重な一年です。
冊子では、これらの技術やアートに対する私なりのアプローチも披露しています。
冊子は染色や織物に興味を持つ方々へのガイドブックとなることを願い、
さらなる手仕事の魅力を冊子から届けていこうと自分ものづくりプロジェクトを
目指しています。この続きになる織物やそれに関係するものづくり体験なども書きたく、
タイトルの次に「Vol.1」と書き足しました。
初心者から経験豊富なクラフトマンまで、幅広い方々にわかりやすく、
かつ深く楽しんで
いただける内容に仕上げました。
美しい写真や実際の
プロジェクトの紹介も交えながら、
読者に手仕事の魅力を伝えたいと考えています。
このブログ記事を通じて、冊子が持つ情熱と創造性を伝え、
染色と織物の世界に新たな扉を開けるきっかけになればと願っています。
この冊子は今後、どのような形で皆さんに読んで頂けるかを考えながら、
現在は今までの経験を活かして、自分なりに考える暮らしの織りの作品を
創っている過程です。その作品の展示会を企画し、この冊子もさらにvol.2を増やし、
新たなものづくりとして、また見て頂ける機会を作って行こうと思っております。
どうぞ、その時を楽しみにしていただけるとさらに嬉しいです。

 

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