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2021 / 12 / 15  11:00

リュクスから紐解く「今からの心地よい暮らし」

リュクスから紐解く「今からの心地よい暮らし」

リュクス(luxe)とはフランス語で「贅沢、優雅、豪華」と訳されます。

しかし、日本の場合は少し違う意味で表現されているようです。
ではリュクスとはどんな意味があるのでしょうか。

調べてみると、自分のこだわりを満たす商品やサービスと記述がありました。

贅沢や豪華というと、英語ではラグジュアリーと言う言葉がありますが

直訳すると、誰もが憧れる贅沢品となります。

ラグジュアリーという言葉は、

一度はどこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか。

例えばラグジュアリーホテルがよく知られていると思います。
今回のリュクスはオリジナルの素材や製法などによって、ユーザー個人の心をとらえる贅沢品という点を表し

その点が言葉の意味としては異なっているように感じました。
ではなぜ今回は、「リュクス」の言葉をご紹介しているのか。
それは、このリュクスがこれからの時代で目指す幸せ(ちょっと大げさかもしれませんが)今後、暮らしの中で大事にしたい部分になるのではないかと考え、この言葉を拾い上げたのがきっかけです。


「目指す幸せ、大事にしたい部分」この文章は、複雑に書いたつもりではありませんが、私達は常に多くの情報にあふれた時代にいます。

それは自分に必要としないものであるにも関わらず、その選択をしてしまうような錯覚を行なっている。
そんな渦の中にいるのではないかと。


例えば、100円ショップの買い物やネットショップのセールなどがそれに当てはまるかもしれません。

また、必要以上のデリバリーの宅配もその中に加わってるように感じます。
ほんとに必要としているのか。何を目的にそれを選択しているのかを考えていく。
もう少し自分自身を大切にするためにも、自身の奥を探る行為を知っていた方がもっと得ではないかと。

今年は昨年からの世界で起こったパンデミックな状況を感じながら、

もうすぐ2年の月日が過ぎていくと、個人の個を改めて考えるようになりました。

これからを考えることは自分の本心や心境をもう一度ふるいにかけて、

問いただし、自分の価値感が変化してないか、

または奥底にまだ隠れているのかもしれない「素のワタシ」を見つけることから始めないといけないのではないかと。
自分の感情の抑揚、心地良さなど、いくつかの言葉を考えていくと、

なんとなくですが、リズム感がある場所をなぜかふとひらめきました。

それは音楽があるということではなく、

バランス感覚がモノや家具、色彩、形などに宿っているような愉しさと優雅さが

奏でる部屋の空間ではないかと思ったのです。

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もちろん、沢山のラグジュアリーな空間は雑誌やホテルなどで見ることはできます。
しかし、直に自身が感じる、それぞれのリズムをだしている空間を自身がこだわりを持ち、

創造していくと、このリュクスの言葉にたどりついたのです。


先が見えにくい時代にこそ、時間とエネルギーをかけたモノたちに出会い、

暮らしの中にひとつ何かを加えていくことは、自分自身の本来の贅沢な時間を手に入れることではないかと。

そこには愛着のある品々と共に、軸のある新しい自分を知っていくことになるのかもしれません。

 

では、何か始めたらいいのでしょうか。
まだ旅は自由に出かけられない時ですが、自身の住んでいる街に昔から造られている工房があるかもしれません。

そこで、暮らしの一品を探したり、地元の伝統工芸品、

またはある作家の手作りなど新たな暮らしに加えたい「こだわり」を見つけにいく。

そんなみじかな旅をできたらお勧めします。

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その目的を持った小さな旅にでかけてみることが、リュクスの愉しさを大いにふくらませいくことになりそうです。


今からの暮らしは、情報に翻弄されずにあなた自身が「肌で掴んだ」こだわりをぜひ空間に落としこんでみてください。

だんだんとそれが、自分自身の中で最もリュクスな贅沢として感じることができると思います。

そして、その体験と共に見つけた「自分の暮らし」があなた自身に必ず幸せの呼び鈴を与えてくれることでしょう。

 

2021 / 07 / 25  21:15

インテリアの「色」魔法を使って、部屋をスッキリする手法

インテリアの「色」魔法を使って、部屋をスッキリする手法

色を使って、「小さな幸せ」を呼び寄せる。

今回のテーマは「色の魔法」により、部屋の心地よさを確かめていく楽しい手法です。

インテリアには家具や小物、食器、さらに観葉植物など沢山のアイテムがあります。

私達の暮らしはこのインテリアのアイテムと共に、生活をしています。

よく言われる「暮らしやすさ」や「心地よさ」とはどこから来るのでしょうか。

それは実際に自分の部屋をじっくりと眺めてみると、だんだんと見えて来ることがあります。

今ある部屋の空間は、自分では十分に知っているようで、意外と気づいていない事やものがあるのかもしれません。

自分の本当の心地よさを。そんな大事な部分を知るきっかけが部屋の模様替えです。

インテリア手法の中には、普段はあまり知られていない面白い手法が実は、たくさんあります。

今回はそのひとつにあるインテリアの「色」魔法を使って、

部屋をスッキリして、暮らしの愉しさをうみだす手法をご紹介します。

 

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季節が変わっていくと、洋服もだんだんと変わっていきますね。

春服から夏服へと新たな気持ちと一緒になぜか身体も軽くなっていきます。

衣替えの季節は、いざクローゼットを片付けていくと、

部屋のあらゆる場所もじわじわと気になってきます。

まじまじと見てなかったモノが気になりはじめる。

それは、実はとても良いサインです。

なんだかまとまらない、整理できてない部屋の原因はいくつもありますが、

これを解決するインテリアには、配色という技があります。

それを使って、意外と簡単に解決することができるのです。

この優れた技には四つのコツがあり、項目ごとにまとめてみました。

 

1・色の統一をする。

2・暮らしに合う色を見つける。

3・色の数を減らしてみる。

4・素材を合わせていく。

 

 それぞれの項目ごとに、詳しくご紹介していきます。

 

まずは最初に「色を統一」。

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部屋にある沢山のモノは、同じ系統の色に統一させていく。

これは一般的ですが、とても重要です。

インテリア雑誌や専門本に必ずでてくる色の基本でもあります。

実際に自分の部屋を見渡すとあらゆる色が目につくと思います。

その中で、部屋の多くを占めている色は何色がありますか。

例えば、カーテンの色は何色でしょうか。

部屋の中でボリュームがある部分(色が大きく、広く使われている箇所)にある色が中心となります。

カーテン以外では、ラグマットやソファーカバーなどがあります。

その色についてさらに例題をご紹介します。

例えば、部屋にあるカーテンが淡いアイボリー色だとしたら、その色に近い色で

次はパステルグリーンのラグマットを敷き、アクセントには

ビビットな黄色のクッションなどを揃えてみる。

そうする事で、部屋全体が色の統一で、まとまり良く見えることができます。

これは色の配色という同じ系統の色を揃えていく手法です。

 

 

二つ目は「暮らしに合う色を見つける」。

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あなたの暮らしはどんなスタイルですか。

一人暮らしなのか、または家族と一緒に暮らしているのか。

さらに言えば、自分や家族の暮らし方のスタイルもあります。

今ある暮らしの中で、そのスタイルにあった色を見つけてみましょう。

あなた自身はもちろん、あなたの家族がくつろげる色、

心地よい色を一度探ってみてください。

 

 意外とくつろげていないなと感じているのであれば、

色の混ざりが沢山ありすぎているのかもしれません。

それを解決するのが次のコツです。

 

三つ目は「色の数を減らしてみる」。

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 これは一番気がつかない部分でもあり、ものが増えている状態でもあります。

色数が増えれば増えるほど、情報量は多くなります。

それは部屋の中も同じです。

片付けているのに、なぜか散らかっているように見えるのは、ほぼこの状態が多いです。

 

よくよく部屋をみていくと、棚にある小物や壁にある時計、カレンダー。

テーブルにあるのはテレビのリモコンなど様々な色が重なったり、散らばっていたりしていませんか。

モノ自体は必要なものですが、色においては、整理していく行動が必要です。

リモコンはしまうや隠すなどして、必要としない色を減らしていく。

減らしていくテクニックは、収納という箱を選んでいくと

意外とシンプルに片付けていける手法のひとつで、色も同時に減らしていける優れた技です。

この段階で収納箱や家具は目にするモノとして、

最初の項目にある「色の統一」を使って、全体の色を合わせておくとさらに有効です。

 

最後に「素材を合わせていく」。

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素材を合わせるとは、何でしょうか。

それは簡単に言うと、作られた材質が何であるかを知ることです。

それにより、違いを知り、違和感を作らないようにする。

例えば、木製の重厚な椅子の横にプラスチックの収納棚を置いている状態はいかがでしょうか。

その組合せは素材を合わせていることにはならない上に、

部屋の調和をとるのがとても難しくなります。

さらに言えば、お互いの素材の違いがあからさまに表現された部屋は、

心地良さを半減してしまいます。

組合せるとは、それぞれの素材を知りその素材を上手く合わせていく事で、

部屋の中に調和を生みだしていきます。

違う素材を置いて印象的に見せる技もありますが、

それは素材をよく知り、そのお互いのボリューム感をリズムのように配置したりします。

それには、多くの素材を実際に触ったり素材の特徴も知る必要がありますが、

部屋の中にある素材は難しく考えなくても、

家具や小物、食器など私達はいつも暮らしの中で、沢山の素材を触っています。

その素材はキッチンで使っているのか、

リビングなのか、部屋の用途で分かれていることもあります。

そう考えていくと、意外とどの部屋にどの素材が多く使うのかも、

なんとなくわかってくるだろうと思います。

心地よさは、やはり自然の素材から生まれたものが多くあります。

 

自分なりに基本になる素材や基本になる色を見つけていくと、

自分や暮らしにそった「心地良さ」が見つかり、気づいていけると思います。

自分の部屋は物が多くてと嘆いている方も、

このコツを使い、スッキリさせてみてはいかがでしょうか。

大きな工事を必要とするリフォームではなく、

小さな模様替えは、色の置き方から始めていくことをおすすめします。

なかなか難しいと思った方も、とりあえず部屋の小さな部分から始めてみると行動しやすく、

達成感もあり、色の調和を早くに目にしやすいです。

洗面室、玄関は特におすすめです。

ぜひ、気持ちを軽くするために色の魔法を使って、部屋の模様かえにトライしてみませんか。

 

 

 

2021 / 06 / 27  16:07

暮らしの道具編、 装飾を楽しむクッキーづくり

インテリアの装飾と言えば、室内カーテンやクッションカバーなど布に鮮やかな色を重ねた模様を思いだしますが、ここでご紹介するのはお菓子づくりの中での装飾です。

 

クッキーは比較的、簡単にできるお菓子ですが、そのクッキーの素材をクッキーローラーの道具を使い、エンボス加工したような形でくっきりと装飾模様をつけていく。それが今回ご紹介する楽しむ「暮らしの道具」です。

 

 

クッキー生地は少し厚めの素材で固めて、そこから、このローラーを使い模様をつけていくだけ。

お菓子づくりをはじめた事がない方にも、簡単にできる道具です。

日常を少しだけ幸せにできるのは、新しい道具で創造性を活かしたものづくりではないかと思います。それは食する料理も同じですね。

海外に住んでいた時は自炊は必ずしていましたが、お菓子はなかなかできずに。

しかし、唯一できたのがこのクッキーでした。

その時にこの道具を使うことにより、さらに美しいお菓子ができて、とても満足していたことを思いだします。

丸くしたアイスを皿にのせて、その上にこの装飾クッキーの丸型を2枚重ねると、フランスにあるホテルカフェのお菓子みたいで、普段とは違う贅沢な時間を味わっているようでした。

 

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この道具が最近手元に届きました。そこで、早速作ってみるとやはり、美味しく贅沢な時間を過ごすことができて、久しぶりに良い時間を得ることができました。いまの時代だからこそ、大事にしたい、ひそかに楽しくできるおうち時間。それを創りだす暮らしの道具は貴重かもしれませんね。

 

楽しむ道具が気になる方は、以下のショップでご紹介しています。

「 LAFSKETCH     

 

普段のお菓子づくりに素敵な装飾ができる道具をひとつ増やしてみると、新しい技を手に入れたかのように、ちょっと気持ちいい。

美味しいお菓子と共に、とても上質な時間を味わうことができることでしょう。

手を動かすことは、心身に良い影響を得ることはよく知られていますが、こんな風にお菓子作りで面白い道具を使って、「小さな幸せ」をふくらましてみるのも意外と癖になるかもしれませんね。

ぜひお楽しみください。

 

 

 

 

 

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2021 / 06 / 25  15:55

季節を楽しむ。食卓を彩る。キッチンガーデン編

65日ごろは暦を表す二十四節気で芒種(ぼうしゅ)の季節と言われています。

二十四節記は古代中国で考案された暦を取り入れ、季節の指標にしたもので、一般的に知られているのは

春分や秋分、そして冬至、夏至などは聞いたことがあると思います。

その中にある芒種(ぼうしゅ)の季節とは、植物の種をまくのに最適な時期であるという暦が示すものです。

その「芒種」の季節で、我が家のキッチンガーデンでは新たにきゅうりとトマトの苗を植えてみました。

植えて数日の間に、苗のつるはのびのびと上へ、上へと伸びています。

それからまた数日たつと早速、小さな黄色の花をつけているのを見ると、とても嬉しい気持ちがわいてきて、次なる実がなるのを楽しみにしながら、毎日の水やりや苗の成長を見るのが日課になっています。

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そんな植物の成長を見ながら、季節の暦の中で言われている「芒種」をさらに調べてみると、

5月の節にあたり新暦では68日ごろにあたるとの事です。

イネやムギなどの芒(のぎ)のある作物の種をまく時節というところから芒種といわれていると記述があります。

キッチンガーデンは、植えるだけでなく、季節を楽しむ「季節暦」も紐解きだしていくと、これも意外と面白い。

キッチンガーデンの苗植えから、さらなる「何?」や「なぜ?」の問いを拾っていくことは、

このあらたな時代の中で生きることを感じさせてくれるのではないかと。

さらに、普段の生活の中で新しい学びを得ることもできる。それはそれで得した気分です。

ほんの小さな出来事でも、成長を見ていくことは、今はなぜか幸せであり、楽しいと感じます。

大きな庭がなくても、陽があたるベランダや窓に、小さな鉢を準備して、小さな苗を植えてみる。自分なりのキッチンガーデンはシンプルに簡単で、とてもお勧めです。

花も、もちろん楽しいですが、収穫できる野菜を育てるのも楽しい日常となり、新たな発見を日々感じることと思います。

これがキッチンガーデンの良いところ。なぜなら、目に見えて成長がほんの少しづつわかり、それが習慣という明日を見ることができるから。

小さな苗に二葉の芽が次々とでて、伸び始めたら、黄色の花が咲き始める。

そして、その花は次々に実をつけるでしょう。

このプロセスを経て、わたし達はその実を「いただきます」と唱え、色とりどりの夏野菜と一緒に、食卓を愉しく味わう。

キッチンガーデンで野菜を始めてみようと思ったら、ミニトマトやキュウリなどがお勧めです。

最近の苗や肥料も素人でもわかりやすいパッケージが数多く売ってあります。行った場所の園芸店のスタッフの方に聞いてみたりすると、新しい情報やお手軽な苗も教えてくれると思います。

ぜひ可愛い鉢を買って、自分なりの身の丈にあった「キッチンガーデン」をお楽しみください。

きっと「小さな幸せ」を感じつつ、普段とは違う愉しさを味あうことができると思います。

 

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さらに、収穫したトマトの実や買ってきた果物などをガラスの瓶に入れていると、夏のインテリアとしても素敵なキッチンを演出できます。

取っ手の紐がついた「ガラスの瓶」はとても人気の商品です。

自分の好きな場所に飾る、または仕まうというように、色々な使い方ができるインテリアのアイテムとしても、重宝します。

商品の詳細・ご注文はこちらのURLから。「 LAFSKETCH     

 

 

素敵な食卓に夏の色彩と健康を添えて。 

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2020 / 09 / 16  19:33

北欧の装飾にひそむ作品の物語と暮らしの工芸

北欧の装飾にひそむ作品の物語と暮らしの工芸

インテリアのひとつに、飾るという言葉があります。

その飾るの中にある英語で言う「デコレート」(decorate)には装飾の意味であるデコレーション(decoration)も含んでいます。

装飾にもたくさんのインテリア・アイテムがあり、布地であるカーテンや壁に貼るクロスなどもその中に含まれます。

その中でも、特に日用品にある装飾をいくつかご紹介したいなとおもいたち、

今回手にした本をきっかけに、以前出会った食器を思い出しながら、

その作品とそれを作ったデザイナーをご紹介したいと思います。

 

暮らしの中で使う食器は普段、どんな器を使っていますか。

白い器も素敵ですが、

装飾が美しく彩られた器もひとつ加えただけで、

食卓に花が咲いたような特別な時間を与えてくれます。

 

 

今回手にした本が『フィンランドのアラビア手帖』。

 

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そして、ご紹介する作品がエステリ・トラムのコーヒーカップの装飾です。

 

アラビアは、フィンランドの陶磁器ブランドです。

フィンランドを代表するアラビア窯は1873年、スウェーデンのロールストランド社の子会社として創業。ここから数多くの心に残る作品が生み出されていきます。このアラビアの作品に出会ったのが、2014年。

長崎にあるアンティーク・ショップの中でみつけました。実はその時までは、アラビア陶磁器はもちろんのこと、フィンランドのものである事もわからずに、この一点だけを長い時間見ていたことをとても覚えています。

その当時は、北欧という言葉が日本のインテリアの中でも浸透しつつ、北欧の暮らしなどが人気の時期でした。

そんなことは知らずに、たまたま寄ったお店の中にあるコーヒーカップを見た時に、そのカップにある装飾にとても魅了され、惹かれたのを今でもすごく覚えています。

 

この作品はエステリ・トムラが描いたものであるのは、数年経った後に知りました。

繊細な線で描かれた花など、ボタニカルシリーズは、どの作品も素敵な作品ばかりです。

1950年代はアラビアで手描きによる装飾をたくさんデザインし、1950年代後半にはデザインのアウトライン部分をプリントし、手描きで色を足す手法を取るようになったとあります。

アラビア陶磁器から、個性光る作品が多く生まれ、装飾デザインに徹してきたとあるエステリも数々の作品を残しています。

アラビアで150を超える作品を手がけたエステリは、それ以上にたくさんのデザインを考えていたとあり、膨大な量のスケッチには、あきらめずに常に新しいアイデアを求めて、努力を惜しまなかった姿勢が作品の中に物語っているということです。

エステリの作品づくりを知ると、さらにその作品の中にも、その力強さと可愛さ、親しみやすさなどが刻まれているように感じてしまうのは、わたしだけではないように思います。

彼女の作品が多くの人々に親しまれ、フィンランド内だけでなく、海外にも親しまれているのは、その物作りを静かに作品の中の装飾から語っているからではないかと思います。

フィンランドの陶磁器ブランドである「アラビア」の作り手の物語や作品はまだまだ沢山あります。

ぜひ、この機会に『フィンランドのアラビア手帖』を手にして、アラビアの作り手を知ってみることをおすすめします。

作品と共に作り手の作風や物語を知ることは、暮らしの中で使う私達に新たな楽しさを与えつつ、

工芸という日用品の愛着がふつふつと湧いてくるように思います。

 

さらに北欧だけでなく、日本の工芸もその土地ならではの作り手がものづくりを語っています。

いつかまた旅に出る時までに、その土地の工芸を探ってみるのもお勧めします。

さらなる旅への楽しみがきっと増えていくはず。 

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